見てきたよ。
マイケルコリンズだと思ったから、ある程度覚悟はしてたけど。
ローチらしくアイルランドの歴史の一部を切り取って、
きっちり見せてくれたよ。
デミアン役のキリアンマーフィー、凄い良かったよ。素晴らしい。。。
友達を処刑してからの虚ろな瞳。
そして、絶対に独立と自由の為に妥協を
絶対に許さない、静かに燃える闘争心みたいなのを感じたよ。
デミアンのお兄さん役の人(ポードリックディレーニー)も素晴らしかった。
あらすじとしてはねー。
1920年代、大英帝国から植民地支配を受け続けてきたアイルランド。
その中で、いやがおうにも、独立の為のゲリラ活動へと身を投じて行かなくては
ならなくなってしまった兄弟。
そして、生活の為に裏切った友達を処刑したり、
そういった血と涙と犠牲によってようやく漕ぎ着けた停戦と条約。
その条約をめぐって、袂を分かつ兄と弟。
どうしようもない現実の前に、翻弄されて行き、悲しい内戦へと。
最後には、悲しい結末が待ってるんだ。。。
アイルランドの今は、こうして生きてきた人達の血と涙と犠牲に
成り立ってるんだよね。。。
こう見えても学生の頃、おいたんは
イギリスの歴史を勉強させられてて。
最後のレポートで、アイルランドとイギリスのことを
書くことにしててね。
ちょっと自慢なっちゃうカモだが、先生にもアイルランドを取り上げたなんて
すごいトコに目をつけたねーと、言われたことがありまする。
そんな訳で、アイルランドの歴史を本で
読んでるので、なんとなーく理解をしとるつもりでありますた。
横道にそれるけど、おいたんがその時読んだ本の中で
司馬遼太郎だっけ?あの人の書いた愛蘭土紀行っていう本、
面白かったよー。オススメ。
アイルランド好きな人、もし興味があれば是非。
でも映像にして見ると。。。もう言葉を失うしかない。。。
何百年もの間、アイルランドはあんなことが繰り広げ
られてきたんだなー。と。。。
こんな悲惨な状況を目の当たりにしてはね。。。
日本と比較するとか、今の時代と照らし合わせてなんて、
ことは、おいたんはとても言えないほど・・・。
言葉を絶するばかり。。。
だって。。。
七百年も前から、大英帝国に搾取され続けて、
この時代にようやく漕ぎ着けた英国軍の撤退だけじゃ、
どうしようもないほど、国力が無くなってしまってるんだもん。
そこから、立ち上がる力なんて、残ってないんだよ。
それでも、自由を勝ち取ろうと、もがき苦しんでるんだ。。。
そんなのを見てると、ただただ、傍観者でいるしか、ないんだ。
おいたんにとっては英国人であるローチがこの映画を
作ったっていうことが救いかなー。
今のアイルランドをこの時代の人達はどう見るんだろう。。。
と、久々にマジメになる、おいたんであった。。。