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知るということ。「サラの鍵」
読み終わった後、呆然として思考が止まってしまいました。
内容にはもちろんですが終わってしまったことが
寂しくもあり、でも、終わったという安堵感もありました。
自分の中でこの事にどう折り合いをつけていけば
いいのか今もわからないし
しばらくの間、全然音楽聞く気さえ起きませんでした。

今、一番に思うことは
久々に本を読んでて自然と涙が止まらなくなり、
ページをめくるのももどかしいくらい次を読みたくて。。。
一気に読ませてくれた本です。

たまたま英会話のレッスンも今週休みで土日は
宿題に追われることもなく、楽しみにしてたOCSのライブも
キャンセルになってがっかりしてたし、なんだか、久しぶりに
音楽聞くというより本読みたいなーって思って。
前にネットで見かけたんだけど、読みたいなー、でも
時間無いかーってあきらめてて。ちょうど先週タイミング良く
本屋さんで目が止まって。読んで見た訳です。
先週末はこの本にどっぷりとハマってました。

ただ。読み終わった後の衝撃力、半端ないです。
何をどう説明していいのか。

前半は第二次世界大戦中の少女と現代の中年の女性のパリでの
物語が交互に描かれていきます。
多分10歳くらいの少女(サラ)とその家族が1942年7月に
起きた出来事に巻き込まれていくところから始まり、
中年のアメリカの女性(ジュリア)の方はフランス人のだんなさん
とお子さんを持ち、何不自由なく幸せに過ごしているという
ところから始まります。
彼女らがどう繋がるのかはネタバレになるんで書けませんが、
その二つの物語が中盤のクライマックスというべき
衝撃的な場面で繋がります。

そこからの後半はジュリアが追っていく視点で
サラのことが描かれていきます。


サラとその家族に起きた過酷で残酷過ぎる場面になると
本当に背筋が凍る思いでページをめくってました。

そして思わず涙が出て1番グチャグチャになったのが
「わたし、自分が何も知らなかったことを謝りたいんです。
ええ、45歳になりながら、何も知らなかったこと」
このジュリアの言葉で読んで目から鼻からドバーっと。
字が見えなくなっちゃいました。

この本で描かれているテーマはヴェルディヴ事件です。

第二次世界大戦でドイツに占領されたパリで起きた事件。
ヴィシー政権が親独路線を取る中で行ってきたユダヤ人に対する政策。
そして、その事実が埋もれてずっとほとんどのパリ市民が
知ることなく戦後50年以上経過してきてしまったこと。
ヴェロドロームディヴェール(ヴェルディヴ)に集められたユダヤ人家族。
全てパリ警察によって行われたという強制連行。
パリ市民として慎ましく穏やかに暮らしてた家族。
そして、そのパリ市民を守っていたパリ警察。
それが日常風景だったパリでこの日を境に変わるのです。
家族をヴェルディヴに集め、ボーヌラロンド収容所や他の収容所へ
移送し、その後、家族をバラバラに引き離し、
それぞれをアウシュビッツへ送るという計画だったそうです。

このヴェルディヴ事件で思い出したポーランドのカチンの森事件。
アンジェイワイダ監督の映画でもこれを描いたのがあります。
これも埋もれた歴史であり、真っ黒な暗黒の歴史です。
ここ何年かで知り、その時の衝撃と背筋が凍るような思いが蘇りました。
ネットで調べて、その意味を知るとともにソ連の
スターリンの顔を寝る時に思い出して、
怖くて眠れなかったこともあったなー。
(・・・NHKでやってた映像の世紀ってあったよね?
 あの映像も目に浮かびました。)


ヨーロッパという大陸で起きた戦争と独裁者、民衆の狂気。
その傷跡は戦後50年以上経っても生々しく残っています。

この本の素晴らしさはそういったテーマを
読者が知りたいっていう気持ちにさせて夢中になって
読ませてるってこと。
そして知るということの意味をジュリアというアメリカで
育った女性の目を通して彼女の義理のフランスの人の家族が
分かれた真っ二つの意見を通して、深く考えさせてくれます。
知ることがいいのか、知らないままでいるのが幸せなのか。
忘れてしまった方がいいのか、忘れないでいるべきなのか。

しかもジュリアは妊娠していて、子供を生むかどうかで
悩みます。命を繋いでいく、そしてそれが歴史を
繋いでいくという女性でしか思いつかないような
視点を筆者が巧みに利用していて、かつ効果的に
描いています。改めて思うが女性が母性を持つと強く
なるんだなーって。

この本を読めば、多分わかると思うので
少しでも興味を持った人は是非読んで欲しいです。

映画も12月に公開されるんだよね。
本読んでるので映画まで見るのはチト辛いなー。うーん。。。
見れたら、、、。
しばらくは、この読後の衝撃を忘れないでいたいしね。

でも、本当に久々に素晴らしい本に出会えました。
みなさんにも是非知って欲しいと思います。

Posted by riri-inu at 12:15 | book | comments(0)

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