カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)
ドストエフスキー
ただいま読んでおります。
きっかけはベストセラーらしいとのミーハー根性。
それと父親の病気せいで、ここ何ヶ月かはずっと
休日は家に軟禁状態でね。家と会社の往復。
今年いっぱいはそんな生活になりそう。。。・゚・(ノД`)・゚・
そんな訳で、ひたすら家では音楽聞くか読書。
そのおかげでどーっぷり、読みふけってます。
この前まではエゲレスの橋田寿賀子、ジェインオースティンの
「分別と多感」を読んでたんだ。
で、今、カラマーゾフの兄弟。
でも、難しくて、読むのにメチャ時間がかかる。
アンポンタンな自分の脳には、どうも理解するのが途方もなく遅い。
でも、ガツーンと読み応えがあって、すごいな!!!って思っております。
なんか、凄い。難しいんだけど、凄い。
で。なんか、まあ、いろいろと細かいことがあるんだけど、
まあ、チョトだけ。
えーとね。まあ、あらすじとしては、カラマーゾフ家の殺された
父親と3人の子供達の「金」「女」「宗教」をめぐって起きた
事件を通してドストエフスキの自伝的要素や宗教観が複雑に織り込まれてて、
彼の人生の決算的要素が見えるって言えばいいかな〜。そんなカンジ。
だが。ロシアわかんないんだよね〜、文読んでも想像がつかない。
マトリョーシカとかコサックダンスしか思い浮かばない。
服もなんだか、エゲレスとは違うからね〜。
それにやっぱりキリスト教、難しいね。
所詮日本人がキリスト教と共に起きてきた長〜い深〜い西洋の歴史を
根本から理解するのは難しいんだろうなぁ〜と。
で。真ん中の子供イワンと下の子供アレクセイ(アリョーシャ)の
宗教観を語り合うところ。「大審問官」。ここ読んでて、なんとなーく。
マニクスのHolybibleのこととか思い出した。
徹底的にキリスト教と西洋社会の難しい事情(大人の事情)ともいうべき、
矛盾点を突いてるんだよね。
例えば。純真無垢な子供は本来キリスト教では奇跡で救われるべき
存在なんだけど、なぜ、戦争で真っ先に無残に殺されるのか?
なぜ、親から虐待されるのか?なぜ、虐待されたり殺される時に
キリスト教のお得意の奇跡は起こらないのか?、とかね。
人の自由と食べるパンは、どちらが大事か。とか。
ここいら辺りの西洋的なキリスト教、社会主義、民主主義とか
少しわかれば、もっと奥深い感動が得られるのかもしれないね。
とにかくイワンは怖い。怖いんだけど、チョト可哀想ではある。
無神論で神様を信じてないから、どんな罪でも許されるんだって
言いながら、結局、父親殺しに加担した罪の意識にとらわれて、
精神病んでしまうからね。
それにイワンを影にしてドミートリとアリョーシャのキャラを
より際立たせて浮き彫りにしたくて、よりダークにしたんだろうなぁーってね。
で今、3巻目の佳境に入ってきてて、なんとか、最後まで読めそうな気が。
物語としては4巻で終わるみたいだけど、5巻まであって、それが
エピローグと翻訳してくれた人による詳しい解説があってね。
ちょこちょこ、その詳しい解説読んで、深く納得できたり、
より突っ込んだ面白さがわかって、すごくいいカンジ。
一応、今のトコの感想は、
この小説はあくまでもドストエフスキが書こうとしてた小説の13年前の話って
ことらしく、その続編が是非とも読みたかったわ〜。ってのが
1番強く思うことかな。その後、もう一度読み返したりすると
また違うんだろうし。って思っててね。残念。
この小説が完成してすぐ亡くなってしまったんだよね。
もちろん、ドストエフスキが晩年、癲癇の発作と戦いながら、
いつ死んでも、おかしくない状況で作り上げたこの小説だけでも、
十分に圧倒的で、物語にグングン引き込まれていける、
ものすごいモノなんだけど、その物語の後半、次への物語へと続く
文がそこかしこにあって、読んでて次を期待せずにはいられない
何かがあって。でも、その次の物語は作られることがなかったから、
そんな魅力もあって、本当にすごいっっって思った。
アレクセイが本格的に主役はる物語、作って欲しかったな〜。
ドストエフスキの早く亡くした子供の名前を主人公にしてたらしいし、
ゾシマ長老にドストが言わせた、どんな辛い不幸をアリョーシャに
背負わせるつもりだったんだろう。
それにアリョーシャの生涯を描いて言いたかったことは
なんだったんだろうってね・・・。
それと。どうしてドストエフスキがあそこまで父親殺しに関して、
複雑な心理を3兄弟に分けて描いたのか、わかんね。
で、その父親殺しが皇帝暗殺へと書かれることのなかった次回作の
小説へと変貌させていくのか。。。わかんね。
あんぽんたん全開で、すんません。わかんないんです、本当に。
皇帝暗殺のテロが横行してた時代ってのもあるんだろうけど。
ドストエフスキのお父さんが割りと傲慢な地主らしく、
農民に殺されたんだということで。
でも、罪に思うほど、自分を責める必要はない気がするのは自分だけ?
皇帝暗殺ってのは、ドストエフスキがそういう仲間に入ってて、
処刑寸前で恩赦が出るっていう、皇帝が罰を実感させる為に
そこまでしたんだけど、それがものすごいトラウマで、
しかも一生、警察から監視されてたっていうトコから来てるみたいだけど。
共通点がイマイチわからず。なんだか、難しい。。。
で。まあ、その続編についてはね。
その後、学者さんたちの間で、続編が予測されたり。
アレクセイたんがロシア皇帝暗殺の影の首謀者になるってのが
もっぱらの噂で。う〜ん。結局のトコロ、続編、ドストエフスキが書けなくて
良かったのか、悪かったのか・・・。興味は尽きないよね。
今度はこの本たちを読んでみようかと思ってる。
「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する (光文社新書 319)
亀山 郁夫
謎とき『カラマーゾフの兄弟』 (新潮選書)
江川 卓
幻の次回作での重要なキーワードに、
ロシアのキリスト教の宗派。鞭身派、去勢派・・・。
検索して読んだら、オエっときた。。。異端派だから、うなづけるが・・・。
かなりグロテスクだし、もろカルト教団の原型って
カンジでさ。やっぱり宗教って怖い。なにが、あそこまで人を
狂ったように信じ込ませられるのかね・・・。とにかく怖い。
それにアリョーシャがどう向かわせるつもりだったんだろ。
で、宗教と社会主義を作る思想が二つ組み合わされていく様を
ドストエフスキが描いてくれたら、どうなってたんだろうね〜。
とにかく、今回は読みやすい翻訳、それと詳しい解説付きだったことで、
この方が他のもドストエフスキの作品を翻訳してくれるといいな〜。
読んでみたいって思わせてくれたことが凄いよね。
栞にもきちんと登場人物の名前と愛称(これがなかなか慣れるまで
シンドイ)があって、読みやすかった。
追記。4巻目に突入ですぞ。もう少しで終わるっ。
で。また、話はガラっと変わって。
小説のファンの方、映画ファンの方。
以下は↓どうぞ怒らないで下さい。ごめんなさい。
悪ふざけです。
とんでもない妄想でカラマーゾフブラザーズを
映画にしてみるなら・・・。を考えて見ました。
えーと。まずは。アレクセイからだな。
一応、アレクセイってのかブラザーズの三男で、
この小説の主人公となっていて、みんなに愛されてて、
可愛がられてて神父を目指してるっての。
愛称はアリョーシャ。
誰かな〜。ユアンマクレガーが割と器用にやってくれそうかなぁ。
あとは、もし金髪で修道僧服の黒服が似合うなら
ダニエルラドクリフだっけ?ハリポタのイメージがあるからダメかな。
とにかく純粋で、でも、その合間にカラマーゾフ的な面を見せられるっつー。
そんなことができそうな子。オーリーもできそうな気もしなくもない。
で。次男のイワン。
イワンは頭脳明晰・無神論者。頭が良すぎて、自分の心の中を覗きすぎて、
そこで墓穴掘っちゃって、精神乱れるんだ。
これはねー。ちょい年取っちゃったけど、エドワードノートン。
あの大審問官の長いセリフ、彼なら出来そうだからね〜。
あとはエリックバナとかも、うまく演ってくれそう。
で。長男のドミートリー。愛称はミーチャ。結構自分は好きなキャラ。
かなりイカれたキャラ。酔っ払って遊んで、ものすごい金をバラまいたり、
好きな人に振られたから、どんちゃん騒ぎした後、ピストルで死ぬとか。
父親と女をめぐって、血まみれの喧嘩する半面、カワイイ弟
アレクセイたんに詩を暗誦して聞かせたりするっていう
なんとも破天荒なお方。この重厚な小説の中では、ミーチャの
出てるトコはテンポ良くすらすらと読めた。
これはねー。もうね、クライヴオーウェン。決まりです、はい。
で。
そのお父さんのフョードル。
この人、とにかく狡賢くって、負けん気が強くって、
女と金に目がなくって、っていう悪役なんだけど、
どこか憎めないトコもあるっての。まさに道化。エロおやじ。
これはゲイリーオールドマンかジョンマルコビッチか。
キレた演技、全開でやって頂きたい。
ヒョードルの外見と道化っていうことから見て、で、キレ芸を合わせると
スティーブブシェーミもありかな?
同じキレ芸でもスティーブブシェーミだと、
ちょと路線変わっちゃうかな。脱線しちゃいそうかな〜。それも面白そ。
あとはゾシマ長老はピーターオトゥールかな。
カーチャはナタリーポートマン辺り。
女性の方はチョト苦手。あんまり知らない。ウハ・・・苦笑。
グルーシェニカはケイトウィンスレット辺り。
ロシアの典型美人ってなると、無理かなぁ〜。
うまいこと演ってくれそうなのは
ケイトブランシェット(大好きなんだよね〜)
だけど、どうも、体がスマート過ぎな気もするから、
合わないよな〜。
あ。スカーレットヨハンセンもありかなぁ。
車椅子の女の子リーザは思い浮かばない・・・。
おおっと。肝心のスメルジャコフ忘れた。
この人、フョードルの隠し子らしい。
周りはそうとは知らず、本人も知らない可能性もある。
で、カラマーゾフの使用人なんだ。
この人が・・・。事件の鍵を握ってる。
これは。。。ホアキンフェニックス辺りとか。
と。悪ふざけもここで終わりに。。。
一応、大昔に映画作ってるらしいんだ。
なんか、ドミートリーをユルブリンナーがやってたらしい。
で、驚きはアリョーシャをウィリアムシャトナーがやってたと。
あのスタートレックの姿からは想像できない。。。
でも。もう1度、どこかで映画作って欲しいな〜。
見たい。